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棚ぼた願う人生より、人に役立てる人生を願う

マイナスばかり見える自分

 皆さん、自分を見て短所と長所どっちが多いですか?

 こう聞くと大抵の人が短所の方が多いと答えます。本当は短所と同じ数だけ長所もあるのです。短所も長所も人の特性についての見方です。特性は1つなのですが、それをプラスの面から見ると長所が見えるし、マイナスの面から見ると短所が見えるということなのです。見方ですから同じ数というのも変ですが、見えるはずなのに見えていないというのは、見方がマイナス側に偏っているということでしょう。

虐待は罪

 長所・短所それぞれあるのに、自分を「短所ばかりの人間」呼ばわりするのは、自分に対する精神的虐待です。良いところを見て上げましょう。厳しい冷たい眼は人を萎縮させます。優しい温かい眼は人を育てます。これは自分に対しても、他人に対しても同じです。自分を大切にできる人が、人を大切にできます。

人生はあなたが貢献するのを待っている

 自分はこれといった才能や器量に恵まれていない。積極的に社会に出て行く自信もなく、自分の人生にどんな意味があるだろうと悲観している人もいます。

 人生の意味は棚ぼた式に降ってくるものでありません。『夜と霧』を書いたフランクルはあなたがどんな人生にしたいか、人生から問いかけられているのだと説きます。

あなたを必要としている人がこの世の中にはいます。あなたが来てくれるのを待っている人がいます。誰でしょう?あなたはそこで何ができるでしょう?そこにあなたの人生の意味が生まれます。生きがいが生まれます。

誇りの持てる人生を

 自分の都合や利益ばかり考えている人は、人のために役立つという私達人間の使命を考えなくなります。命を閉じるとき自分に満足できるでしょうか。

 自分の都合や利益の誘惑に打ち克ち、在るべき姿に努力を重ねることが、人生を気高く誇りあるものにします。苦労の中でも自分を見失わない誇りになります。それが人間の魂を育てることです。