合格して分かる勉強の仕方 〜覚えようとするな、使え〜
宗和 太郎
受験勉強などしなくて済むなら、それに越したことはないと思う人も多いだろう。専攻科では、2年前から介護福祉士の国家試験に向けて勉強をするようになった。
学生の中には勉強の仕方が初めて分かったという感想も多い。今年の合格率は100%である。学生全員が合格できる勉強の仕方を身に付けたのである。
私が勉強のコツにしているのは「覚えようとするな、使え」である。覚えようとすると、どこを覚えればいいか分からないし、どうやったら覚えられるかも分からない。
「使え」とは、言葉や知識の応用場面を考え、言ってみるということである。役立たせ方が分かると、理解につながり記憶につながる。
ただ覚えただけの知識はすぐ忘れるが、使い方が分かった知識は忘れない。
逆に応用場面が考えられない、役立たせ方が考えられない言葉や知識は、自分の理解が足りないか、覚えても仕方がない役立たない知識なのである。
こんな考え方を私はプラグマティズム(道具主義)の哲学から学んだ。