【現代ビジネス科】学生が地元企業の“ビジネスモデル”を分析!――ハンズマン様を迎えて特別授業を実施

6月18日(水)、現代ビジネス科2年生「現代ビジネス論」の授業にて、株式会社ハンズマン人事部の佐伯様・赤星様をお迎えし、特別授業を実施しました。テーマは「『ハンズマンはなぜ強いのか?』をビジネスの視点から読み解く」です。

この授業では、ビジネスモデルを構造的に理解するための手法として、「ビジネスモデルキャンバス(BMC)」を活用しています。BMCとは、顧客、価値提案、チャネル、収益構造など9つの要素を使って、企業のビジネスモデルを整理・可視化するフレームワークです。この学びをもとに、学生たちは実在の企業へのインタビューに取り組み、理論と実践を結びつけました。本記事では、その特別授業の様子をご紹介します。

 

◆ 企業紹介とインタビューで学ぶ「リアルなビジネスの仕組み」

ハンズマン様は、宮崎を拠点に全国展開する地域密着型のホームセンターです。「まるでテーマパークのような楽しさ」「圧倒的な品揃え」「柔軟な顧客対応力」など、他にはないユニークな魅力で多くの人に親しまれています。

授業の前半では、赤星様より事業の概要や経営方針についてお話しいただきました。お客様第一の考え方、地域社会とのつながり、そして「ホームセンターの枠を超えた価値提供」の考え方に、学生たちは大きな関心を寄せていました。

後半は、学生たちが6グループに分かれてインタビューを実施。事前にWebや資料で企業研究を行い、仮説を立てて質問を準備して臨みました。インタビューでは、「なぜ“テーマパークのような店づくり”をしているのか」「年に数個しか売れない商品がどのように利益につながるのか」といった、企業の価値や収益に迫る問いが出されました。また、地域やパートナー企業との関係づくりなど、資料だけでは見えないリアルな話にも踏み込んでいました。

佐伯様・赤星様はどの質問にも丁寧に、時にはユーモアも交えながらお答えくださり、終始あたたかな雰囲気で対話がおこなわれました。学生たちは少し緊張しながらも、実際の声に触れて多くの学びを得たようです。

◆ 「仮説と違った」「もっと知りたくなった」――インタビュー後のふりかえり

インタビュー後は、グループごとに仮説との照らし合わせを行い、学びを整理しました。感想発表では、「メーカーやお客様との信頼関係を大切にしている点が印象に残った」「人と人とのつながりが企業の強みになっていると感じた」といった声が多く上がりました。また、「コストだと思っていたことが、実は“コストにならない仕組み”だった」といった、新たな視点を得た学生もいました。

授業の締めくくりには、佐伯様から学生たちへ「皆さんの質問の質の高さに驚きました。これから社会に出るうえで、“なぜこの仕事をしているのか”という視点をぜひ大切にしてください」という温かいメッセージをいただきました。

 

学生たちは、企業の方から直接話を聞き、現場の空気にふれることで、ビジネスを“構造的に見る目”と“現場から学ぶ姿勢”の大切さを実感することができました。地域企業と連携した学びは、現代ビジネス科の大きな強みです。これからも、リアルな現場にふれながら学びを深める機会を大切にしていきます。

今回の貴重な学びの機会を提供してくださった株式会社ハンズマンの皆様に、心より感謝申し上げます。

(現代ビジネス科 伊賀彩子)