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学長メッセージ

宮崎学園短期大学は昭和40年(1965年)に宮崎女子短期大学(保育科)として設置された歴史ある大学です。これまでに非常に多くの保育士を輩出した実績と、長い伝統を誇り、現在も、時代の変遷に対応できる保育士育成を行っております。また、平成25年(2013年)には現代ビジネス科を設置し、産業・経済界での様々な業種に対応したキャリア教育等を実施し、主に宮崎県内の地域を担う人材を育成しています。さらに専攻科(福祉専攻)においては、即戦力となって介護職として働ける介護福祉士の育成を行っています。

本学は平成27年に創立50周年を記念して新しい校舎を建設しました。ここには多くの教室や実習室を有し、校内も広くて癒しの空間を楽しめます。教育的な環境は本当に素晴らしいと思いますので、のびのびと勉学に励んで頂けると思います。この学び舎で学んだ学生は、専門学校と異なり、卒業時には短期大学士という学位が授与され、この学位は海外のAssociate Degreeに認定されます。

これからのVUCA時代では、創造力、批判的思考や表現力、他、試験では評価できない非認知能力を如何に身につけるかが大事です。そして、そのためには、自らが課題を見つけて解決し、常に、自分に不足する部分を強化して行く必要があります。

私たちが、今やっていることは5~20年先への準備、5~20年先の自分のため、と思ってください。つまり、今の状態(現在の社会、現在の経済、現在の生活環境、現在の自分)は過去5~20年の結果を反映しているのです。例えば、過去5~20年の間に世界が情報・人工知能の研究に力を入れた結果、現在のネットワーク社会が実現致しました。一方で、現在の、日本の少子高齢化、世界的な大規模自然災害(地球の温暖化の結果)、国家間の紛争、他、様々な問題は過去5~20年間に、放置され、手を打って来なかった結果かも知れません。私たちはともすれば、現在の社会状況や現在の暮らしに満足しがちですが、何もしなければ5~20年先には、満足な社会や暮らしは継続していないかも知れません。皆さんは、この宮崎学園短期大学で2年間頑張れば、あるいは自分を磨けば、5~20年先には、より発展している自分を見ることができると思います。つまり、常に将来の自分、将来の社会を見据えて、準備し改善し続けて頂きたいと思います。

私たちの記憶、とくに意味記憶とエピソード記憶は思春期時代のものが長く保存されます。意味記憶は勉強などで得た知識の記憶、エピソード記憶は体験記憶とも呼ばれ、恋、アルバイト、友達、コンサートあるいは大学祭等、様々な体験による記憶です。短期大学の2年間は、その意味でも重要な期間であり、勉強による知識以外に、エピソード記憶に残る様々な体験や冒険をして、成長してください。私たち教職員は、あなた達の成長を手助けします。

 略歴:東京大学大学院博士課程修了(農学博士)後、宮崎大学農学部の教授、アメリカノースウェスターン大学客員教授、宮崎大学農学部長・研究科長、学長特別補佐等を歴任し、2021年度から宮崎国際大学長に就任。

主な受賞:日本獣医学会賞、日本農学賞、読売農学賞、紫綬褒章、宮崎県文化賞