1. ホーム
  2. 大学紹介
  3. 学長メッセージ

学長メッセージ

宮崎学園短期大学の教育

本学が立地する丘は、儒学者である安井息軒先生の父滄州先生が、清武にこそ学問の場が必要であるとの思いから、私塾「明教堂」を開き、儒学を教えられた地です。今から190年も前から、学問が修められていたこの丘で本学が60年間、学びの炎をともし続けることが出来ていることを大変有難く思います。学びを継承するためにこの丘にあり続けているのが宮崎学園短期大学です。息軒先生が、後に続く若者たちに言い残してくれた「三計の教え」があります。「一日の計は朝にあり 一年の計は春にあり 一生の計は少壮にあり」。さあ、皆さん朝、春、少壮が始まります。2025年は皆さんの新たな学びの始まりです。

短期大学は、2年間あるいは3年間で学問を修めます。短い時間で、一般教養及び専門知識と技術を身につけ、社会へと巣立ちます。だからこそ、密度の濃い学生生活を送ることになるでしょう。

本学が最も大切にしている理念が、建学の精神「礼節・勤労」です。礼節では、自他の人間性を尊び、他者の立場に立って物事を考えることを目指します。勤労の精神では、何事にも真摯な態度で臨んでいくことを目指します。現代は、VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代と言われていますが、現代においてもなお、この建学の精神「礼節・勤労」は、変わらない、普遍的なものであります。本学での学びの根本は、人類の平和を願うこと、そして私たち自身が人として成長していく事です。

2020年からのコロナ禍は私たちの学びを大きく変えました。コロナ禍により、情報機器は大きく進展し、揺れ動く社会全体の中で、何のために学び、幸せとは何かということを大きく考える出来事となりました。「何のために学ぶのか、なぜ学びの歩みを進めなければならないのか」そのような問いを学友と一緒に考える学生生活を送っていただけると嬉しいです。もちろん、学びに加えて、はち切れんばかりのエネルギーで、学友と笑い合い、語り合い、思い切り青春時代を謳歌してください。

私が大切にしている言葉があります。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。全てのことについて感謝しなさい」(聖書)。喜びに満ちた学生生活を送って欲しいと願っています。清武を一望できる明教庵の前にたたずみ、皆さんの学生生活が充実したものになることを祈っています。嬉しいことが沢山あると思います。残念なこともあるかもしれません。どんな時も感謝できる人になって欲しいと願っています。

本学での学生生活が、皆さんの生涯において、かけがえのない糧となり、社会に貢献できる力を身につけることができるよう、心より祈念し、学長の願いといたします。

学長 山下 恵子